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2007年4月 1日 (日)

もう一度会いたい人・増富修行

浴槽で上品な老人(86歳現役のダンス指導員)と何回か顔を合わせた。若干耳が遠いのか、篠の声では耳の側で話さないと通じないことの方が多いようだった。でも、話し出すと一方的に話し続ける。話は軽妙で内容もなるほどと思うことが多かった。
大正生まれで元近衛兵の士官。終戦後の残務整理で苦労したらしい。昭和36年から働きながら夜間のダンス専門学校に通い師範課程を卒業。二年前まで20人くらいにダンスを教えていた。現在も個人レッスンを受けながら教室に週4日通い指導を手伝っている。

「絶えず新しいことを学ばなければ人には教えられない。昔話や自慢話では今の人は付いてこない。誰でも一律な教え方では駄目。それぞれのレベルに立って話しをしなければ、どんなに立派なことを言っても理解されない。生徒の程度によって教える言葉も方法も変えていかなければ効果は上がらない。教えることは学ぶこと、教わること。毎日が勉強。人生もそうだが、ダンスもパートナーが大切。自分だけ上手になっても駄目、切磋琢磨。形・見た目も大切。全ては歩くことが基本。毎日10キロから20キロ歩いている」

確かに86歳とは思えない、歩く姿も隙がなく品があった。話すことも一言一言に薀蓄があった。腹部に大きな手術痕があった。増富には20年来ているといっていたが、この老人は珍しく病については一切語らなかった。
途中から余り対話をしなくなった。篠と他の人との会話を聞いて声が不自由で、話をするのが苦しいと解釈したようだった。人のことを思いやる優しさを持っていた。顔を合わせたり、先に出て行くときは篠の顔を探し優しい笑顔で手を上げて軽く会釈してくれた。是非もう一度合ってみたい。ダンスを見たり、ゆっくり話を聞きたい。こんな人がまだいた。

「年を重ねたから{老いる}のではない。学ぶことを止めた時、人は老いるのだ」以前M氏から送られたヘンリー・フォードの言葉を思い出した。

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コメント

増富温泉はいろいろな人が集まるので効果は素晴らしいですね~。
篠笛さんも温泉で沢山の人の元気を与えているのですね。ヒトは凄い!

投稿: お梅 | 2007年4月 1日 (日) 06時42分

ラストの言葉、藍ちゃんのブログにも、入れてやってください。

投稿: おーちゃん | 2007年4月 1日 (日) 08時31分

「篠笛の君」へ
 ヘンリー・フォードの言葉、すっかり気に入ってもらえて嬉しい限りです。似たような内容を歌ったアメリカの詩があります。かつてマッカーサー元帥が執務室に掛けていたことから日本でも有名になった「青春」という題名の詩です。またロバート・ケネディがエドワード・ケネディへの弔辞にこの詩の一節を引用したことでも知られています。原文はとても長いので、ほんの一節をご紹介します。(ご希望ならEmailで全文をお送りします)
 詩を書いたのは、サミュエル・ウルマンという人です。

   年を重ねただけで
   人は老いはしない
   理想を失うときに
   初めて老いがくる
   歳月はひふのしわを増すが
   情熱を失う時に
   精神はしぼむ

投稿: 言語楼 | 2007年4月 1日 (日) 13時20分

「篠笛の君」へ
サミュエル・ウルマンの詩を紹介したコメントの中で、小生のアドレス(URL)を間違えて記入してしまいました。

投稿: 言語楼 | 2007年4月 1日 (日) 13時27分

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