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2007年7月19日 (木)

長雨に流された初恋

7月の五行歌提出歌の隠れた裏話。

眠っていた

遠い昔

蘇生させた

長雨は

おセンチの玉手箱

独りよがりの歌だった。

今にして思えばわが人生の初めての失恋の思いを掘り起こして歌ったもの。

夏の高校野球の試合が始まって第2戦目。選手の中に遊び仲間も入っていた。なんとなく好感を持っていた彼女と応援に行く約束をした。ところが、前日から降り出した雨が当日になっても止む気配がなかった。強い雨脚で試合が出来る状態ではなかった。試合がないので約束の場所に行かなかった。ところが、彼女は雨の中長時間待ったらしい。

以来口もきかなくなった。想いを告げることもなく。かくして、初恋(?)ははかなくも長雨で流された。思い出の玉手箱を整理中長雨が忘れていた遠い昔を蘇らせた。

注・(センチ~センチメンタル)

惚気ている訳ではない。鬼探偵にもそんな昔もあったっけ。というお話。

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コメント

篠笛の君へ
 高校生のころ、受験英語の参考書の比較構文の項で「恋をして恋を失う方が、恋をせずに一生を終えるよりましである」というような例文があった。肝心の英文の方は忘れた。和訳の文ももっと文学的な表現だったろう、と思うが、文の趣旨は今でもはっきり覚えている。
 それにしても、篠さんの「長雨に流された初恋」とは、みずみずしい感性、未だ消えず、どころか、今なお健在ですね。

投稿: 柊木 惇 | 2007年7月20日 (金) 00時20分

あの時、ごめんね、って今,言ってみたら。I love you.より、My love is
always for you only,なんて、言ってみたら?

投稿: 藍弥生 | 2007年7月20日 (金) 00時38分

柊木さん、
「恋をして恋を失う方が、恋をせずに一生を終えるよりましである」
その言葉に納得ですね。失った昔が生き返ったよう。
藍ちゃん、
そうは言っても相手は同級生だから75歳だよ。もう千の風になって向こうで待っているかもしれない。高校卒業してから一度も会う機会が無かった。元気でいたとしても、いまさらこの宝物を玉手箱の中から引っ張り出して傷つけたくないよ。
大人特に年寄りは想いを「言葉」や「態度」に出すものじゃない。心の中で秘かに、穏やかに愛おしいと言う想いを育てるのが本物なんだ。「いちゃいちゃ、ベタベタするのは本物じゃない」切なく、身を焼き切るような 想いは、玉手箱の中。 言葉や態度にしたとき煙となって消えるもの。
「雨の中でじっと待ち続けてくれた姿。これこそ宝物」それを壊す勇気はまったくない。

何気なく今電子辞書で広辞苑の「恋」を引いてみてびっくりした。
「恋」とは「一緒に生活できない人や、なくなった人に強くひかれて、強く想うこと」とある。篠が想っているとおりのことが書いてある。勉強になった。これならいくら年を取ってもできるもんね。頑張ろう!。 

投稿: 篠笛 | 2007年7月20日 (金) 09時02分

篠笛の君へ
 篠さんの、遠い昔の「忍ぶ恋」でわが青春時代に愛唱した詩を紹介します。佐藤春夫の『殉情詩集』所収の「水辺月夜の歌」です。   
     せつなき恋をするゆゑに
     月かげさむく身にぞ沁む。
     もののあわれを知るゆゑに
     水のひかりぞなげかるる。
     身をうたかたとおもふとも
     うたかたならじわが思ひ。
     げにいやしかるわれながら
     うれひは清し、君ゆゑに。
 
 いかがですか。青春の清冽さと日本人の心の奥底に流れる一種の無常観を、七五調でうたった心打つ詩だと思います。

投稿: 柊木 惇 | 2007年7月20日 (金) 10時28分

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