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2007年8月 3日 (金)

片肺と声の命日

30年前の暑い日だった。家族と松本から来てくれた義姉と姉に見送られて手術室に運ばれた。麻酔を打たれ「1から数えて・・・」5までは記憶がある。「5」と数えたのが唯一の財産だった「声」の最期となった。

中国鍼治療で僅か戻った「しわがれ声」がトレードマークになった。

失われた声について「医療ミスではないか」「訴訟を起こせ」などといろいろ言ってくれる人がいた。心が動いたこともあった。日常生活にそんなに不自由は感じない。

お世話になった人たちに迷惑は掛けられない。「丈夫ならいい」おふくろの一言で決着が付いた。

古希を過ぎて始めた篠笛が「声の代走者」となって、嫌だったカラオケ付きの2次会も気ならなくなった。篠笛で新しい世界が生まれた。

近くの森に行って、藪蚊に襲われながら思いっきり笛を吹いた。例によってカラスが寄ってきた。若しかするとカラスは千の風になった仲間の変身かもしれない。フトそう思って(千の風になって)を繰り返し吹いた。藪蚊がしつっこく笛の中まで入ってきて長居は出来なかった。

持ち込みの植木相談2件・いずれも肥料と水のやり過ぎに長雨が原因の根腐れ。かなり高価なものだが手遅れで、手の施しようがない。代わりにと棚のものを欲しがる仕草を見せたが、持ち込まれたものと同じ運命を辿ることがみえみえだから丁重に断った。

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コメント

声の変わりに、いろんなもの、もらえたね。

投稿: 藍弥生 | 2007年8月 4日 (土) 00時59分

植木相談も大変ですね。手塩にかけて育てているのに人の植木を欲しがるなんて欲の深い人ですね。
探偵の鋭い眼力で見定めているのでウフフ・・。

投稿: お梅 | 2007年8月 4日 (土) 10時13分

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