寂しい解体
解体
朝早くから、近くでただならぬ騒音。なんだろうと見に行った。町内会・隣の班Kさんの家の解体作業が始まっていた。バリバリバリバリ作業機械は容赦なく解体作業を進めていく。
Kさんは85歳同じ時期町内会役員をやったこともあった。町内会の組織も今のようにしっかりしたものではなかった。
道路の舗装を町内会費でアスファルトを購入して町内会全員で路面舗装をやった時代、先頭に立って作業をしていた。
筆字が上手で盆踊りの時寄付金をサラサラッと書いて提示していた。
長いこと病身だった奥さんを車椅子で散歩につれて出たり面倒みていたが、奥さんが亡くなられすっかり元気をなくしていた。数年前老人ホームに入ってから噂話にも出てこなかった。
ムベが好きで何度かあげたことがあった。
「去年暮れの30日か31日に亡くなられた。最近はお付き合いもなかったので、家族葬で済ませた。家も売れて建て直すらしい。」近所の人が話してくれた。
Kさんは大正生まれ。また先輩が一人いなくなった。
篠笛を捧げた。


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