リビングウイル・尊厳死の宣言書・尊厳死とは
リビングウイルの問い合わせ
古い知人から『安楽死』リビングウイルについて相談があった。
『正月親戚のものが集まった。みんな老いて、いつ誰が逝ってもおかしくない状態。つい話は最期をどうするか、と言うことになった。お互い人に迷惑を掛けずに静かに逝きたい。チューブにつながれ植物状態のまま生きたくない』と言うことになった。そこであなたから聞いた安楽死(リビングウイル)を思い出した。みんなで一筆書いておこうと言う事になった。書式を教えてもらいたい。話が話だから松の内が明けるのを待って電話をした」
PCをやっていない方で電話で文面を教えてやった。これまでにも同じような相談を何回も受け、ここでも紹介してきた。ことがことだけに誰にでも相談できるものではない。
参考のために以前JBKに書き込んだ記事の抜粋と、リビングウイル・尊厳死の宣言書を搭載することにした。
JBK継続読者の方はこんな準備をしたことが安心して長生きにつながっているんだとご勘弁を。
ちなみに私もバーちゃんもこの宣言書を常時携帯している。
誰でもが望む静かな店仕舞い
一人の人間が死ぬと言うことは、その時期によっては遺産相続などにも影響し、他人が簡単に口を挟めることではない。まして何本ものチューブで繋がれた病人に、本人の意思ならば別だが、第三者が介入してこれを書かせるのは問題。
これは病で倒れ重態になってから作成するものではなく、健康な時に作成しておくものだと思う。
一度装着したチューブを外すことは難しい。
チューブにつながれ植物状態のまま生かされ続けるのは生きているとはいえない。
安楽死か殺人かが法廷で問われる時、問題になるのは本人の生前の意思である。
何も尊厳死協会に入会しなくても、下記の内容の文章に自筆で署名、押印、日付け、を書くだけでいい。そうしておくことでお世話になった医療関係者や周りの人にに迷惑を掛けることを防げる。
お迎えはいつの日か必ずやって来る。これを機会にこのブログをコピーして自分のリビング・ウイルを造ってみてはいかが。家族などの立会人の署名も連記できればよりベター。
尊厳死とは
傷病により「不治かつ末期」になったとき、自分の意思で死に行く過程を伸ばすだけに過ぎない延命処置をやめてもらいたい、人間としての尊厳を保ちながら死を迎えること。
(言葉を変えれば安楽死)
(尊厳死協会と改名される前は安楽死協会と言われていた)
尊厳死の宣言書 (リビング・ウイル・Living Will)
「私は、私の傷病が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言いたします。
この宣言書は私の精神が健全な状態にあるときに書いたものであります。
従って私の精神が健全な状態にある時に私自身が破棄するか、または撤回する旨の文章を作成しない限り有効であります。
1 私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死期が迫っていると診断された場合は徒に死期を引き延ばすための延命処置は一切お断りいたします。
2 但しこの場合、私の苦痛を和らげる処置は最大限に実施してください。
そのため、たとえば麻薬などの副作用で死ぬ時期が早まったとしても一向にかまいません。
3 私が数ヶ月以上に渉って、いわゆる植物状態に陥った時は、一切の生命維持処置を取りやめてください。
以上、私の宣言による要望に忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従った行為一切の責任は私自身にあることを付記いたします。
年月日 署名
何時来るのか分からないお迎え
備えあれば
憂いなし
元気なときに
リビングウイル
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コメント
宣言書は数年前に作成して妻に渡してありますが、正月に古稀を迎えたので、新たに作成し直しました。明日は火つけ盗賊改め役OB有志の新年会ですので、気を付けておいで下さい。
投稿: 山猿 | 2012年1月11日 (水) 17時33分
それと、笛を必ず持参して下さい。
投稿: 山猿 | 2012年1月11日 (水) 20時37分
ヘリオス初歌会と新年会。16名。
出掛ける時とは 大違いで冷え込みが厳しく
今年一番の寒さに震えました。
明日は さらに寒くなりそうです 暖かくして 出かけましょう・・・ね
投稿: ふくろう | 2012年1月11日 (水) 20時40分
「尊厳死」重い課題ですね。遅まきながらそろそろ決断の時期と思っています。有難うございました。「備えあれば憂いなし」全くその通りですね。とりあえず明日は寒さの底のようです。お大事に。
午後、能見台吟詠教室。
投稿: 竹 | 2012年1月11日 (水) 21時51分
宣誓書は、家内と同じ文面で書いて仏壇の引き出しに保管してあります。
昨年以降小生より若い方の訃報が数件あってショックを受けてます。 今後健康管理には、より重点を置いてゆきたい思っております。
投稿: ライス | 2012年1月11日 (水) 23時32分
備えあれば憂いなし!だものね。私も下書きを篠笛さんに見てもらおうかな〜。
っていう前に、兎にも角にも篠笛さんと
ハルキさんコラボの三冊目の読者第一号!♪にならなくっちゃ!
篠笛さん、ハルキさん、お任せあれ〜〜〜(^^)V…ちょっと頼りないけど・・ネ
投稿: 撫子 | 2012年1月12日 (木) 01時22分
動物も人も、生まれたその日から、毎日コツコツ、100パーセント、死に向かって歩いているわけで、いつの日か、ぴとんと心音が止まる日まで、毎日大事に生きなくっちゃ!と、おもいました。
毎年1月は、書かなくっちゃ!
投稿: 藍弥生 | 2012年1月12日 (木) 01時27分
山猿さん
用意がいいこと。
今日は楽しみだね。現地直行します。
ふくろうさん
ヘリオスの新年会賑やかだったろうね。
今日はチョッと出かけたいんだが・・・、まだ寒くなるのかね。
竹さん
書いておくだけですからそんなに深刻に考えないでくださいよ。
ライスさん
流石ライスさん万全だね。夫婦で書くことが大切なんだよね。
ポックリ逝きたいね。
そのためには健康管理一番大事だね。
撫子さん
備えあれば憂いなし。
そうだよ。元気なうちにやるべきことやっておかなくてはね。
藍チャン
お医者さんの言葉だけに説得力あるね。
100パーセント死に向かっていることは確実なのになぜか話をするのさえ避けたがる。怖いのかね。
投稿: お篠 | 2012年1月12日 (木) 06時45分
あずみ野便り(11)1月11日
尊厳死ですか。まだオレにはピンときませんが、祖父や祖母のことを考えました。時代も違いますが、二人ともそれに無縁な幸せな亡くなり方をしましたね。
藍弥生さんが書いていました、「ぴとんと心音が止まる日まで、毎日大事に生きなくっちゃ!」って、同感です。
でも、毎日を大事に生きるって、けっこう難しいです。
投稿: 広津のハルキ | 2012年1月12日 (木) 07時08分
広津のハルキ君
どんな生き方をしても誰にも、必ずやって来ること。
最期はジジやババののように締めくくりたいね。
ジジは前の晩好きな酒を飲んで寝て朝亡くなっていた。(83歳)
横に寝ていたババは「長い間好き勝手やってきて最後の最期一言も言わずに逝ってしまうなんて・・・」と悲しがった。
ババは98歳「100歳なんてこれまで生きたこと考えりゃわけないよ」と白寿の祝いを楽しみに元気だった。
寝たきりになったとき見舞いに行くと、お風呂に入りたいと言って俺がおぶってお風呂に入れた。
大喜びで俺のおっぱいを触ったりして、まるで赤子のようにはしゃいでいた。
いくら洗っても垢は次から次に出てきて流しながら洗った。
お風呂から出て部屋に帰るとき仏壇に向かって「じいちゃん綺麗にしてもらったよ」って報告していた。
それからぐっすり眠ってしまい、まさか?と心配したほどだった。
あんなに喜んでくれたのは初めてだった。
夏子義姉がよく面倒見てくれて長患いなのに床ずれが全くなかった。
眠るような最期だったらしい。
投稿: お篠 | 2012年1月12日 (木) 08時53分